前回の続きです。
- トイレトレーニングの実際の進め方
- トイレトレーニングの押さえておきたいポイント
↓前回はこちら↓
こんな方がいれば、一度読んで見てください!
(前回記事から)
【排泄の自立に必要な4つの力】
A.自ら座り踏ん張る力(身体) B.膀胱にある程度ためられる力(身体) C.トイレですることを理解する力(脳) D.やる気(脳)
トイレトレーニングの進め方
- 歩行が安定したら、トイレに座る機会を増やして慣れる(A)
- 排尿間隔があいてきたら、定期的にトイレに誘う(B・C)
- トイレで成功したらとにかく褒める(C・D)
- 成功率が上がってきたらトレーニングパンツを履いて過ごしてみる(C・D)
スタートの目安の ① ② は主に身体の成長、 ③ ④ は 主に脳の成長が必要です!
①歩行が安定したら、トイレに座る機会を増やして慣れる
【排泄の自立に必要な力】
A.自ら座り踏ん張る力
歩行が安定してきたら、おむつ替えの度にオマルか子ども用トイレに座らせて、
トイレに座ることに慣れよう!
このくらいができるようになれば、トイレにも安定して座っていられると思います!
トイレ(オマル)のサイズは、
子どものかかとが床にしっかりつく高さがベスト!
足がぶらぶらしていたり、つま先しか届かないような背の高いトイレだと、
足で踏ん張れなくておしっこやうんちが出しにくくなるようです。
という場合は、踏み台を用意してあげるのをおすすめします。
と思いませんか?
そんな時は、簡単に作ってしまうのがオススメです!
【踏み台の作り方おすすめ】
- お風呂マットやジョイントマット等、ハサミで簡単に切れるマット
- ガムテープや透明テープなど
- 防水のシート(気になる方)
私のおすすめはお風呂マットです!
家にジョイントマットが余っていたらそれを使うのも良いですが、
一番上はお風呂マットにしておくと、防水加工されているので万一汚れてしまった時も手入れが簡単です!
- 踏み台の高さ確認(子どものかかとと床の間にマットが何枚入るか確認する)
- 必要な枚数分マットを切る(子どもが足を下ろす位置に踏み台がくるような形にしてね)
- 切ったマットを重ねて、外れないようにテープで止める
- 気になる方はシートなどで覆っても◎
何枚か重ね、子どもがかかとを床に垂直に置けるような高さの踏み台を作ってあげると良いです。
子どもの成長に合わせてマットの枚数を調節していけば、都度買い替える必要もないし、(枚数を減らすだけなので超簡単!)
汚れたり・いらなくなったりしたらすぐに捨てられるのでおすすめです!
②排尿間隔があいてきたら、定期的にトイレに誘う
【排泄の自立に必要な力】
B.膀胱にある程度ためられる力
C.トイレですることを理解する力
排尿間隔(前回おしっこが出てから次におしっこが出るまでの間)が開いてきたら (大体 1時間くらい)、 1時間毎にトイレに誘ってみよう!
おむつに出ていなければ、トイレに座らせてみて「おしっこ出るかな〜?」 と聞いてみてくださいね。
もちろん出なくても良いです!
何回もやっていれば、たまたまタイミングが合って成功することがあるので、
そのたまたまを狙っていきましょう!!
※1時間ごとにと書きましたが、その子の間隔に合わせて良いタイミングを狙ってください。
大人に余裕があるのなら、間隔が1時間未満でも始めてみて構いませんが、すごく大変です!
長く続けられるやり方でスタートしてみてください!
③トイレで成功したらとにかく褒める
トイレでおしっこが出たら沢山褒めて、
- トイレでできると嬉しい
- おむつにするより気持ちいい
- またトイレでおしっこしたい
とポジティブな気持ちになれるようにしよう!
トイレに座るのを習慣にしつつ、たまたまタイミングが合っておしっこが出ることがあれば、
沢山褒めて、トイレですることの良さを実感できるようにしてあげてください!
そして、成功体験を少しずつ増やしていくと良いです!
「昨日はできたのになんで今日はできないの?」と怒ったり、
「早くして!!」と焦らせたりするのは逆効果です。
トイレに座ると怒られる!と感じて、
座ること自体がいやになってしまうかもしれません。
トイレに座ることが楽しい時間になるように(=嫌な時間にならないように)心がけてください!
※トイレに座りながら他のおもちゃで遊ぶなどの”楽しい”は違いますよ!
④成功率が上がってきたら、パンツを履いて過ごしてみる
【排泄の自立に必要な力】
C.トイレですることを理解する力
D.やる気
- トイレに誘った時、だいたいおむつに出ていない
- トイレに座ると、だいたい成功する
ようになったら、トレーニングパンツを始めてみよう!
もちろん、急に1日中履かせなくても良いです!
- 朝起きてから昼ごはんまでの間
- トイレで成功してから次のトイレまでの間
- 家に帰ってきてからお風呂に入るまでの間
など、最初は少しの時間から始めてみるのがおすすめです。
【パンツを濡らさずに済んだら】
”嬉しい””気持ちいい””達成感”など感じられるように沢山褒めて、
やる気が出るような言葉をかけてあげてくださいね。
スキンシップをとるのもおすすめです!
イェーイ!とハイタッチ等をするなど、
【パンツが濡れてしまったら】
事実だけを話し、子どもの思いや感覚を代弁し認識させてあげる
この時、怒ったり責めたり文句を言ったりして嫌な雰囲気にならないように気をつけてください!
失敗したら怒られる!と思うと、
だったらパンツ履きたくない!と思ってしまうかもしれません。
失敗は誰もが通る道で、失敗するからこそ成功へ1歩近づきます。
パンツが濡れてしまった経験があるから、
「パンツを濡らさないようにトイレでおしっこしよう!」
と思えるようになるものです。
失敗を失敗と捉えずに、成功に1歩近づいたかも!
と思うようにすると、こちらも気が楽かもしれませんね。
「パンツが濡れちゃったね。びしょびしょで気持ち悪いね。」
「トイレでおしっこしたかったね。そしたらきっと気持ち良いね。」
「◯◯ちゃんの大好きなアンパンマン(のパンツ)、濡れちゃったね。」
「次はトイレでおしっこすれば、アンパンマンも濡れないね!」
「次はトイレでおしっこしたいな」
って思えるような前向きな言葉も一緒に伝えると、
その場の雰囲気も暗くならないのでおすすめです!
「あー!トイレでおしっこしなきゃダメでしょ!」
「びしょびしょじゃん…きたなーい…」
「トイレでおしっこしないとお姉ちゃんになれないよ!」
成功しやすいタイミング
- 誘う前にあらかじめトイレを用意しておく
子どもは尿意を感じたら我慢ができないので、
なるべくパッとトイレ(おまる)に座らせられるように準備しておくと、
”おむつを脱がせてから座るまでの間におしっこが出ちゃった!”
なんてことも回避しやすいかもしれません!
寝起き直後
朝起きた後・昼寝から起きた後が一番成功しやすいです!
大人も、起きた後ってトイレに行きたくなりますよね。
目覚めた後に、おむつにおしっこをする前にトイレに誘ってみるのがおすすめです!!
保育園でも、昼寝後の成功率は高いです。
食事の後
食事の後や水分補給した後も、成功しやすいです。
直後ではなく、10分くらい経ってからの方が成功率が高いような気がします。
何度かやってみると、その子のパターンが読めてきますよ!
活動の区切りの良いとき
例えば、
着替える時、外に出かける前、帰ってきた時、ご飯を食べる前、新しい遊びを始める前など…
集中して遊んでる最中って、わざわざトイレに行きたくないですよね。
なので、今集中していることがない時を狙うのがおすすめです!
各家庭の生活スタイルに合わせて、
”このタイミングでトイレに誘う”と決めて習慣化してしまうと、
大人も子どももやりやすいと思います!
【我が家の場合】
トイレに誘うのは
- 起床後
- お風呂に入る前
- 就寝前
- 起床後
- 散歩から帰ってきた後
- 昼寝前
- 昼寝後
- お風呂前
- 就寝前
こんな感じです!
おしっこ・うんち・夜は別物
と悩んでいる方もいるかもしれません。
と思っていた方が良いと思います。
うんちに関しては踏ん張る必要があるので、座っちゃうとうまく踏ん張れなくて、どうしても立ちたかったり。
夜のお漏らしは、昼のおしっことしくみが違うので身体が成長するのを待つしか無かったり。
(寝る前にトイレに行く・水分を取りすぎない程度の対策はできますが)
なので、焦らずに気長に成長の時を待ちましょう!
トイレトレーニングする時のポイント
- 怒らない
- 焦らない・焦らせない
- トイレを嫌いな場所にしない
トイレやトイレの時間に対してマイナスイメージを持たせないことが一番重要だと思います。
そして、大人の焦りや不安は子どもに全て伝わっています!
なるべくおおらかな気持ちで関わりましょう!
番外編・女の子の場合
女の子がトイレで成功するようになってくると、ある問題に直面する人も多いと思います。
それは、
トイレに座っているのにおしっこが外に飛び出てしまう!!
と悩んでいる保護者さん、何人もいました。
これ、なぜ外に飛び出てしまうのかというと、
子どもがおしっこを覗き込んでいるからなんです。
おしっこが出てくるところがどうしても見たくなる気持ち、わからなくもないです。
そして男の子も覗き込むのですが、
男の子の場合は手で押さえて向きをコントロールすることで回避できます。
女の子がおしっこを覗き込もうとすると、
必然的に背中が丸まり、出口が前を向いてしまい、外に飛び出てしまうんです。
これを回避する方法は、
おしっこしながらでも大丈夫。
「背中ピーンしてね」
と言いながら腰あたりに手を添えると、背筋が伸びて外に飛び出なくなりますよ。
お悩みの方、ぜひやってみてください!
書籍紹介
保育士向けの本ですが、
子どもの発達と、その都度の関わり方が簡潔・丁寧に書かれています。
気になる方は見てみてくださいね!
↓今回、参考にしたのはこちらの本↓(安くてびっくり)
↓改訂版も出ているみたいです↓
ついでに私の超おすすめ!
↓子ども(0〜4歳)の発達の本↓
こちらはもうママさんたちにめちゃくちゃおすすめ。
- 発達に合った関わり方
- 遊びの内容
- 食事や排泄の援助の仕方など
- 最初から最後まで、月齢順に書いてある
- 写真付きでとてもわかりやすい
- 文字がびっしり!ではないのでサッと読める
知りたい子どもの月齢のページをサッと読むだけ良いので
時間がない人にもおすすめです。
痒いところに手が届くような本です!!
気になる方はぜひ見てみてくださいね!
まとめ
ちょっとした環境の変化にも敏感で、
例えば
- 入園・進級
- 妹・弟が産まれた
- パパが単身赴任になった
- 友達が引っ越しちゃった
- ばあばが遊びにくる
など
「できていたのにできなくなっちゃった」
なんてこともしょっちゅうあります。
なので、気負いすぎず、
子どもの様子を見ながらのんびりとした心構えで進めるのが一番だと思います!
また、トイレトレーニングの進め方として色々書いてきましたが、
こちらは【ガンガンやりたい人むけ】と捉えてもらいたいです。
よし今日から始めるぞ!!とスタートするなら、この順序で始めれば無理なく進められるかな、といった感じです。
なので、
- 歩行が安定したからすぐおまるに座らせ始めなきゃ!とか、
- 排尿間隔が開いてきたから1時間おきに誘わなきゃ!とか、
そういうわけじゃないので安心してください!
子どもと、援助する大人の一番良いタイミングでスタートしてみてくださいね!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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