保育士の育児応援ブログ
あした星
1歳

子どもの発語について②〜必要な力〜

あぼ
あぼ
こんにちは、あぼです!

子どもの発語について①の続きです。

 

 

について、連続で書いています。

 

今回は②発語に必要な力についてです!

 

 

発語に必要な力

聞く力(聴力)

まず、聞こえていないと”喋る”概念がそもそもないので、発語はだいぶ遅くなると思います。

でも、1歳まで聞こえていないことに気付かないことはあまりないのでは?と思います。

(大抵の子はそれまでに気づくパターンが多いでしょう)

なので、この心配はあまりしなくても良いかなと思います。

 

もちろん、聞こえていないかもと思う方は聞こえているかどうかテストしてみてくださいね。

(例えば、急に大きな音を出して驚くかどうか、など)

言葉を理解する力

聞こえていても、聞こえている音が何を示すのか。

それを理解していないと”意味のある発音”は出てきません。

赤ちゃんが聞こえた発音を真似するのも、意味を持って発音しているわけではなく、

ただ聞こえた音の真似をしているだけですよね。

 

発語には、聞こえた音に意味があることを理解している必要があります。

口腔機能の発達

さて、言葉を理解することができてもまだまだおしゃべりできません。

それは、口腔機能がまだ未熟だからです。

 

離乳食が、

初期(ごっくん)

中期(もぐもぐ)後期(かみかみ)と、

食べるものの形状を変えて進んでいくのも、舌の発達に合わせているからです。

口で色々な音を出すのには、舌や唇を複雑に動かす必要があります。

初期(ごっくん)

舌の前後運動(授乳方法)で、口に取り込んだものを喉の奥へ流し込みます。(なのでスプーンを奥に入れすぎちゃダメなんです。)

上唇を使う練習なので、上手になってくると、唇を閉じて発音するマ行・バ行・パ行の発音ができるようになります。

 

中期(もぐもぐ)

舌の上下運動ができるようになり、口に取り込んだものを舌と上顎で潰します。(なので、舌で潰せる固さの用意をしますよね。)

上下運動ができるようになると、上顎に舌をつけて発音するタ行・ナ行・ラ行が上手に言えるようになってきます。

 

後期(かみかみ)

舌の左右運動ができるようになり、口に取り込んだものを口の左右に押し込み、歯で噛めるようになります。

左右運動ができるようになることで、舌の複雑な動きが可能になってくるので、できる発音がだいぶ増えてきます。

このように舌の発達と共にできる発音が増えていきます!

環境

環境も、発語に大きく影響があります。

しかし、やはり沢山言葉を聞いている方が発語が早い…、かと言えば、そうでもないです。

きょうだいがいたり二世帯住宅だったりして賑やかな家庭でも、

第1子で静かな家庭でも、早い子は早い、ゆっくりな子はゆっくりです。

 

なのであまり気にしすぎない方がいいです。

 

親戚
親戚
絵本をあまり読んであげてないから…
隣人
隣人
テレビばかり見せてるから…

そんな、心無い無責任な言葉に傷ついたりしてませんか?

 

大丈夫です!!

発語と絵本やテレビは、正直そんなに関係ないと思います。

 

だって発語は、

絵本やテレビの要因のみで決まるものじゃないから。

(ていうかテレビからも話してる音、聞こえるしね!)

 

少しは影響するかもしれません。

でも、自身の体と心の発達の方が影響大!です。

だから悩んでる方、心配しないでね

 

(でも絵本は、普段の生活で使わない言葉も沢山出てくるので、絵本を読んであげることで語彙力向上には直結すると思います!)

 

では、環境が何に影響するのか?

1つの実験を紹介したいと思います。

学生時代の講義で聞いた実験です。

内容は記憶に残ってるけど、いつの時代に誰がどこでした実験なのか、全く覚えていないです。ごめんなさい。

でも大学の教授の話だから嘘ではないと思います

【昔の外国の実験】

その昔、赤ちゃんは大人の知らない独自の言葉(以後、胎児語と書きます)を持っていると考えられていた。

しかし、生まれてから大人の話す言葉を聞き、それを覚えていくことで胎児語を忘れてしまうと仮定され、実験が始まった。

 

実験内容は、対象となる赤ちゃんが生まれてから、胎児語を話すようになるまで一切言葉を聞かせないこと。

言葉以外は、他の赤ちゃんと同じように接していた。

 

結果、その赤ちゃんは発語がないこと以外は他の子と同じように育ったが、2歳になった頃に死んでしまった。

結論:胎児語はないし、言葉がないと生きていけない。

という実験だった気がします。

 

なので、全く言葉のない世界では発語もないみたいです。

(気になる方は実験調べてみてください!そして私に教えてください笑)

 

追記:

大好きなTwitterフォロワーさんが、調べてくれました!

約800年前のローマ皇帝のフリードリッヒ2世の実験という実験だったみたいです。

(ちゃんとある実験でよかった)

気になる方はこちらから見てみてください!

フリードリッヒ-2世の実験

でも、全く言葉のない世界なんて、普通に子育てしていたら不可能ですよね。

だから環境については問題なしです。

話したい気持ち

話すのに必要な

  • 聞く力
  • 理解する力
  • 口腔機能の発達
  • 環境

をクリアしても、まだ発語が始まる訳ではありません

 

本人の意欲も大きな要因です。

赤子
赤子
まだ話したい気分じゃないんだよね〜

って気分だと、まだまだかもしれません。

 

必要性を感じないと、話したい気持ちもあまり出てこないかもですよね。

次回、詳しく書きます!!

 

次回は、

③発語と子どもの特性

④発語を促す関わりについて

完結の予定です!

お楽しみに!

あぼ
あぼ

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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あした星

ABOUT ME
あぼ
私(あぼ)と夫(しょぼ)と年子男児(さぼ1歳・らぼ0歳)の4人家族。 保育士育休中。 趣味はあつ森と編み物とスノボとウクレレ。