子どもがだんだん成長してできることも増えてきて嬉しい反面、
と思っている方も多いのではないでしょうか。
1歳半頃からはだいぶ自我が芽生えてきて、自分の意思やこだわりも段々と増えてくる月齢です。
うちの長男・さぼくんも、今イヤイヤ真っ盛りで、すごくアマノジャクで可愛いです(笑)
そんな時期だとしても、少しでも楽しく、
お互いになるべくストレスを感じずに毎日を過ごせたら良いですよね。
そんな子どもとの、なるべく気持ちよく過ごせる関わり方のアイディアを書きたいと思います。
今回は、食事中の困った!についてです!
こんな経験、ありませんか?
という経験、ありませんか?
これも成長の1つだと思いながらも、毎食こうだとしんどいですよね。
発達の観点から
ふざけて食べない場合
この場合の考えられる理由は、
- 言いなりになるのが嫌
- どこまでわがままが通用するのか試している
- できるけど甘えたい
などが挙げられると思います。
① 言いなりになるのが嫌
段々と自我や自分の意思が芽生えてきて、またできることが増えてきて、
今までは大人に言われた通りにできるのが楽しかったけど、
とにかく大人の言う通りにするのが嫌という時期に入ってきます。
さらに、
という意地がある場合もあります。
ちなみに、”言われなくてもできるもん”と言う反発心は、もう少し先です。
② どこまでわがままが通用するのか試している
と大人を試している場合もあります。
このように少しずつわがままをして、
- どこまでやったらやりすぎなのか
- どこまでならこの人は許してくれるのか
試しながら人との関わりを学んでいます。
これは、今だけじゃなく、新しい環境に置かれた時などに多く見られます。
「試し行動」と呼ばれる行動です。
③ できるけど甘えたい
身体の発達的にはできることでも、まだまだ甘えたい年齢です。
よく喋るようになり、なんでも出来るようになってきても、気持ちはまだまだ甘えたいです。
- 甘えたい気持ち
- 自分で出来るもんの気持ち
この2つの気持ちで子どもは常に葛藤しており、
コロコロ入れ替わったり、都合の良い方を選んだりします。
デザートを先に欲しがる場合
こちらは、【ふざけて食べない】ことと少し異なり、以下の発達度による場合もあります。
- 見通しを持つ力
- 我慢する力
① 見通しを持つ力
まだ、見通しを持つ力が未熟です。
「これが終わったらあれが出来る」と、
今と少し先の未来を関連づけて考えるのが難しいです。
やっと「明日」や「昨日」というような
「現在」以外の時間軸があることを理解してくる年齢なので、
今の自分の行動により未来の自分を変えられるというような複雑な思考はまだ理解できません。
なので、今見えたものは「今」ほしいと怒るのです。
② 我慢する力
2歳を過ぎてくると、
段々と近くの未来や過去の概念がわかるようになってきます。
それと同時に、”これが終わったらあれが出来る”というような
現在と未来を関連させた複雑な思考も出来るようになってきます。
しかし、理解できる=我慢できるとは限りません。
我慢する力は、小さな我慢を重ねながら、これから少しずつ育っていきます。
まだ我慢が難しい子だと、
と怒ります。
大体、2歳半くらいまでには、どっちの力も育ち、
デザートを食事の終わりまで我慢できるようになるんじゃないかなと思います。
しかし判断が難しいのは、
と大人の様子を伺っている場合です。
こんな場合は、相手を見て自分の行動を変える、高度なテクニックを使っています(笑)
成長を感じますよね…(しみじみ)
ちなみに、外でいい子にしていて家でわがままな場合は、
相手を見て自分の行動を変える、高度なテクニックではなく甘えている場合が多いです。
関わり方のアイディア
ふざけて食べない場合
前章で述べたように、
この場合の考えられる理由は以下の通りです。
- 言いなりになるのが嫌
- どこまでわがままが通用するのか試している
- できるけど甘えたい
① 言いなりになるのが嫌
食べるのを促す言葉かけを工夫する
(全然知らなかった!という感じで)
ママと一緒の人参だね(見せる)
ママ食べちゃお(食べる所を見せる)
え、めっちゃ美味しい!(演技力)
※演技力が試されます(笑)
「食べてね」「これ美味しいよ」など、
いかにも食べさせようとする言葉では食べてくれなくなってきたら、
少し別の方向からの言葉かけにチャレンジしてみてください。
頭の体操になりますよ〜!(笑)
② どこまでわがままが通用するのか試している
最初にボーダーラインをひく
と最初にボーダーラインを引いてから関わることをお勧めします。
毎回ボーダーラインが違うと、
と子どももどんどん試してくるようになります。
そして、いつもより騒いだ時にこちらが折れてしまうと、
じゃあ次は、最初からいっぱい騒いで早くもらおう!
と間違った学習をしてしまい、
次はその騒ぎ度からスタート!
となって、さらに大変になることもあります。
私の場合、
本当に食べないようなら
とお皿を下げてしまいます。
本当にいらないならそのままごちそうさまにするだろうし、
まだ欲しいなら怒るだろうとの考えです。
欲しくて怒るなら、
と約束してからお皿を返します。
それでも繰り返すようなら、3回目くらいがラストチャンスにしてるかなぁ。
ちなみに、遊び食べの時もこんな感じの対応することが多いです。
③ できるけど甘えたい
時によってなるべく応えてあげたり、うまく促したり
甘えたいだけ甘えさせても良いし、
食べさせてあげるのと自分で食べるのを交互にやってみても良いかもしれません。
そして、
ください。 できたら褒めてあげて
スプーンですくうのがまだ大人のように上手にできる訳ではないので、
面倒になっている場合もあります。
そんな時は、
ひと口分すくってお皿に置いておいてあげると、
流れるようにスプーンを自分で持って口に入れることもありますよ。
すくう度にめちゃめちゃ頑張ってると思うと、そりゃあ甘えたい時もあるよなぁと思いますよね。
もちろん、①〜③が単体ではなく複雑に絡み合っている場合もあります。
今日はどんな日なのかな?と色々試してみてください!
デザートを先に欲しがる場合
前章で述べたように、
この場合の考えられる理由は以下の通りです。
- 見通しを持つ力
- 我慢する力
①見通しを持つ力が未熟な場合
どんなに言って聞かせても、脳がまだ未熟なので理解できません。
その時間が長くなれば長くなるほど、収拾がつかなくなります。
子どもにとっては理解できないので、
「あるのにくれない、ただの意地悪」されている気分になっています。
なので、一番の策は
わからない子に見せる方がかわいそうです。
もし見つかってしまった場合は、
「本当はご飯食べてからデザートだよ」
とご飯を見せながら説明はしますが、怒るようならしょうがないなぁとあげてしまいます。
理解していないのであまり我慢の意味がないです。
ここで無理矢理我慢させても、
怒っているうちにご飯を食べさせ、
と出しても、ご飯を食べたこととの因果関係を理解していません。
②我慢する力が未熟な場合
ひと口から始めてみる
『先にデザートが欲しい!』
と怒るたびに毎回説明しながら、
理解してきたかな?と感じるタイミングが出てくると思います。
(日頃の子どもの様子を見ていてもわかると思います)
そうなったら、
「ご飯食べてから」のご飯を、ひと口から始めてみてください。
スプーンでひと口掬って、
我慢したらもらえるという経験を積みながら、
①見通しを持つ力もさらに育っていくと思います。
そしてそのひと口ができたら、
次回から2、3…と少しずつ増やしてみてください。
約束はしっかり守ってください!
すんなり食べてくれると、「もうひと口…」と思ってしまいがちですよね。
でも約束を守らないと、信頼関係がなくなって
(すんなり食べたらもうひと口やってみよう)
食べない!
になってしまいます。
まとめ
ポイントは、
子どもの要求を受け入れているように見せかけながら、
うまく交わしていく
ことでしょうか(笑)
イヤイヤの時期の子どもはエネルギーもすごいので、
正面から対応しているとこちらも大変ですよね。
うまく力を抜きながら、お互い気持ちよく過ごしていきたいですね。
とか言いながら、私もさぼくんに手を焼いている日もありますよ(笑)
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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