こんな声をたまに耳にするので、
言葉が出始めたころの子どもへの
言葉の発達を促す話しかけ方のテクニック
について書いてみたいと思います!
言葉の発達の段階と関わり方
- ゆっくりハキハキと話す
- 子どもの表現を否定しない
- いつか絶対正しく話せるになるから、この成長中の時期を楽しもう!
一語文
ひとつの単語で色んな思いを伝えようとする
「ママ!」「わんわん!」
など、1つの単語を話すようになってきたら、それは一語文の始まりです。
しかしこれは、「ママ」=母親という意味ではなく、「ママ」自体が文章としての意味を持っているもので、これを一語文と読んでいます。
です。
【一語文の例】
が表す意味は
- 「◯◯ちゃんの大好きなママ!」
- 「ママ、こっちに来てー」
- 「ママ抱っこして!」 など
また、
ということがあると思います。
このように、
- 「ママ」=人 全般(パパ・ばあば・先生 など)
- 「ワンワン」=動物 全般(猫・鳥・ひよこ など)
など、広い範囲で表していることもあります。
二語文
2つの単語を繋げて思いを伝えようとする
2つの単語を繋げて表現するようになったら、二語文の始まりです。
しかしこちらも、その2つの単語の意味だけでなく、もっと伝えたいことは沢山あると理解してあげると良いと思います!
【二語文の例】
が表す意味は
- 「大好きなバナナ見つけた」
- 「お腹すいた、ご飯食べたい」
- 「絵本のご飯と同じだ!」 など
三語文
3つの単語を繋げて思いを伝えようとする
三語文になると、だいぶ日本語らしくなってきます!
語彙も爆発的に増えて、会話が楽しく感じられるかもしれません。
でも、沢山話せるようになっても、
まだまだ伝えたいことは沢山ある(けど表現し切れてない)と理解してあげてくださいね!
【三語文の例】
が表す意味は
- 「ママ、車に乗って家に帰ったね」
- 「ママが家に帰っちゃって寂しい」
- 「ママ、家に帰ってお菓子食べてると思う」 など
関わり方
- 子どもが表現したいであろう思いを代弁する
- 否定せずに正しい言葉を使って見本を見せる
- 次の段階の言い方で補足する
- 焦らせないで
- 楽しい雰囲気を作ろう
①子どもが表現したいであろう思いを代弁する
②否定せずに正しい言葉を使って見本を見せる
何度も否定されたり、正しい言い方を強要されたりすると、大人でも嫌気がさしますよね。
それを繰り返されると、次第に次への意欲がなくなってしまうかもしれません…
「正しい言葉を教えたい!」という気持ちはわかりますが、
ごく近い未来には教えなくても正しい言葉を話しているものです。
その日をゆっくり待ちながら、今の可愛らしい喋り方を楽しみたいです。
③次の段階の言い方で補足する
思いを代弁したり、補足したりしてあげる時に、
子どもが言いやすそうな、でも少しレベルアップした言い方で話してあげると、真似しやすくて良いかもしれません。
子どもが言いやすそうな言い方とは、
【一語文の場合】
【補足する単語例:名詞or動詞】
名詞を補足:「きた!」→「ブーブー来たね」
動詞を補足:「ブーブー!」→「ブーブー来たね」
【二語文の場合】
【補足する単語例:名詞or動詞or形容詞】
名詞を補足:お花
動詞を補足:咲いた
形容詞を補足:きれい・かわいい・小さい・赤い など
【三語文の場合】
【補足の例:子どもが何に注目しているか?】
- どこに行ってたのか?
- 何を持っているか?
- 何を履いているか?
- パパはどんな表情?
など、その子が注目している部分を言葉にしてあげてください。
このように、子どもの言った言葉を使いながら、単語を1つ補足して繰り返してあげます。
一語文なら二語文で返す、
二語文なら三語文で返す、というイメージです。
【私の場合】
- 子どもが言いやすい言い方
- 私の普段の言い方(子ども用にしてない話し方)
両方を話すようにしています。
当時はこんな感じでした!
④焦らせないで
なんて時、急かしたり、質問攻めにしたりしていませんか?
急かされたり、沢山質問されたりすると、
と焦って余計に言葉が出なくなったり、普段言えることも言えなくなってしまったりします。
何か言いたそうにしているなと感じたら、自ら話し出すまでゆっくり待ってあげてくださいね。
時間がない時は「後でまた教えてね」と伝えるのも良いと思います。
その場合は、必ず後で時間をとって聞いてあげてくださいね!
⑤楽しい雰囲気で
子どもは、話せるようになったことにすごく喜びを感じています。
その気持ちを大事に、一緒に喜んであげると良いと思います。
と次へのやる気が湧いてきます。
絵本を読むのもおすすめ
毎日同じ環境にいると、日常で使う言葉って限られてきますよね。
そこで、
語彙数を補う役割として絵本が大活躍します。
最近流行っている本ももちろん良いですが、
- 大手出版社の絵本
- 昔からのベストセラー絵本
は、売れ続けてきた理由があります。言葉の選び方や組み合わせ、読みやすさ・聞きやすさなど、とてもレベルが高いです。
子どもに読ませる絵本に迷ったら、ぜひ大手出版社のベストセラー絵本を候補に入れてみてください。
【大手出版社と代表的な絵本の例】
福音館書店 | 『ぐりとぐら』『ぞうくんのさんぽ』 |
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こぐま社 | 『こぐまちゃんのほっとけーき』『くっついた』 |
ポプラ社 | 『ねずみくんのチョッキ』『おばけなんてないさ』 |
偕成社 | 『はらぺこあおむし』『からすのパンやさん』 |
ブロンズ新社 | 『だるまさんが・の・と』 |
童心社 | 『くれよんのくろくん』『どんどこももんちゃん』 |
既に持っている本も多いのではないでしょうか!
『せんろはつづく』シリーズ、『かいじゅうたちのいるところ』なんかも私は大好きです。
福音館書店の定期購読もおすすめです!
と、思ったりしませんか?
もちろん、プロはプロなりに技術をもっているので、プロに読んでもらう機会があるのも良いと思います。
しかし、その子のお母さん・お父さん(もしくはおばあちゃん・おじいちゃんなど)は他にはいません。
その子のお母さん・お父さんであるだけで、他には変えがたい価値を既に持っているんです。
大好きなお母さん・お父さんの声で読んでもらうだけで、子どもの心は満たされていきます。
なので、素人かどうかは関係ないですよ!その声で読み聞かせてあげてくださいね。
まとめ
最初にも書きましたが、ここに挙げたのはあくまでも1つの例です!
ここに書いたことをしてもしなくても、それが原因で
- 言葉の発達が遅れる
- よく喋るようになった
とは、一概には言えないのであらかじめご了承ください!
でも、子どもも大人も楽しく言葉を習得していけたら嬉しいですよね。
このブログで、言葉を習得していく子どもとその周りの大人のお手伝いができたらいいなと思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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