前回の続きです!
ケアの方法
- 被害側の様子を見せながら何をしたのか伝える(客観視)
- 加害側の気持ちを聞く(受け止める)
- 加害以外の方法を教える(手段)
- 被害者の様子を伝える(再確認)
- 謝る方法を教える(無理強いしない)
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かまって欲しいパターン
注目してもらう1つの手段になっている場合があります。
加害することによって、大人が相手してくれると思っています。
叩いたりするのはなんとなく悪いことってわかってるけど、
悪いかどうかよりも大人の反応が楽しい!面白い!こっちをみてくれる!
って心境ですかね。
そんな時には…
- 誘う時の正しい方法を教える
- 日頃からやってみせる
- 意識的に誘う
「叩いたら痛いよ」など注意するのはサラッと済まし、正しい方法をしっかり教えてあげてください!
(もちろん、被害側が泣いていたりしたら見せてあげた方が良いです!)
長くおおげさに関わりすぎると、
加害=大人が1対1で関わってくれる!
と間違った学習をしてしまいます。
子どもが真似しやすい言葉を使って、日頃から子どもを誘ってあげる(見本を見せる)のも良いと思います。
- 「◯◯ちゃん、あーそーぼ!」
- 「□□くん、おーいーでー!」等
遊びたいパターン
- 正しい誘い方・遊び方を教える
全然悪気がないことが多いです。
遊びたい相手を誘う方法として加害してしまっています。
- 「あそぼ」と言う
- より小さい子が相手なら、”なでなで”する等
相手のものが欲しい!パターン
- 加害せずに交渉する方法を教える
それまでに、加害したら手に入った経験があるのかもしれません。
これは、子ども同士じゃなくても練習できるので、
家で誰かが持っているものを欲しがったら、
「貸して」をするまで貸さないようにしてみるのも1つの方法です。
まだ話せない子どもには、
両手を上向きに合わせる”貸して””ちょうだい”の身振りも一緒に教えてあげると良いと思います。
①初めは一緒にやる
「かーしーて(子の手を取って一緒に)」
いいよ。はいどうぞ。
1人2役です!
子どもに”貸して”のシステムを知ってもらうためです。
近くにもう1人いれば、役を代わってもらうのも良いです!
②”貸して”を覚えてきたら、言葉のみで促す
”貸して”のシステムを覚えたら、次は自分でできるようになる練習です。
できない時は手伝ってあげてくださいね。
③自分で貸してをできるようになってきたら、気付けるように促す
自分でできるようになったら、最後はその場面の時に思い出す練習です!
なかなか思い出せない時は、イジワルしないで教えてあげてくださいね。(笑)
いずれも、”貸して”ができたらすかさず褒める&貸してあげると良いです!
※貸せないようなものは、そもそも見せないようにするのが良いです。
【加害せずに交渉する方法の例】
- 「貸して」と言う
- 「あとで貸して」と言う
- 「交換して」と言う
- 今は諦めて後でもう一度聞いてみる
子どもの年齢によって、教える内容を変えてみてください!
”やめて!”のパターン
- 加害しなくても済む方法を教える
本当は自分が被害側ということですよね。
そこをしっかり受け止めてあげたいです。
そして、加害側にならなくても済む方法を教えてあげてください!
【言葉で伝える方法を伝授】
「やめて」「取らないで」
【加害せずに相手に伝える様子を見せる】
「これ、◯◯くんが使ってるから取らないでね」
やきもちのパターン
- やきもち妬かなくて済むように日頃の関わりを心がける
- 羨ましくなった時にどうしたらいいか教える
もちろん加害してしまったら注意はしますが、
根本的な解決も大事だと思います。
噛んでしまったパターン
まず初めに、
〜3歳位までの子どもには、
相手を重症化させるほどの噛む力は持っていません。
確かにかなり痛いし、歯形もついたり、場合によっては内出血する場合もありますが、
〜3歳頃までの子が、どんなに思い切り噛んでも
血が出るほど重傷になった場面というのは私も出会ったことがありません。
(内出血も3歳にならない子なら、まずないと思います)
なので、噛まれた患部のことをそこまで深刻に考えなくても大丈夫です。(痛々しいですが)
特に言葉が出ないor出始めの頃に噛んでしまう子が多いですが、
その頃に沢山経験して、
力が強くなってくる3歳頃までに噛むクセがなくなるようになっていればいいなと思います。
※もし血が出るほどであれば、感染予防のため受診をお勧めします。
噛んでしまう心理
噛む行為は、子どもの加害行動の中で一番威力のある行為です。
それは子どももよくわかっていて、思い通りにしたい時にすぐ噛んでしまう子もよくいます。
噛んだら、相手は大抵怯むか泣くので、確実に自分の思い通りにできる強くて便利な方法なんですよね。
しかし、私たちは言葉を操れる人間です。
噛むのはなんとしてもやめてもらいたいですよね。
この部分の成長がとても人間らしいなぁと私はいつもワクワクします。(笑)
噛んでしまった時の対応
この場合は、他と少し質が異なります。
- 何が合っても噛むのはダメ
- 噛まない他の方法
この2つをしっかりと伝えたいです。
怒鳴るのではなく、大きな声を出すのではなく、
目を見てしっかり届くように伝えてください。
噛むとどうなるかも見せてあげてくださいね。
そして、噛みかけても噛まずに終わった時(自分で制御しても、誰かに止められても)は
「噛まなかったね!我慢できたね!」
と大袈裟に褒めてあげてください。
そして、噛みたくなった心のケアを十分にしてあげてくださいね。
未遂で終わったパターン
【自ら我慢して加害しなかった場合】
- めちゃくちゃ褒めてあげてください!!
- 嫌だった気持ちをとことん受け止めてあげてください!
- そして、できる限り思いを叶えてあげる(加害せずに言葉で伝えれば思いが叶うことを教えてあげてください!!)
成功体験は、成長への大きな1歩になります!
【止められて加害できなかった場合】
- 「叩いたら痛いよ」簡潔に伝える
- 加害しようとしてしまった理由を受け止め、
- その思いを叶えてあげる(加害しなくても思いは叶えられることを教える)
- 特に理由がなければ他の遊びに誘ってすぐ気持ちを切り替える
- 加害していないので、謝る必要はないです!
元々のモヤモヤ、止められたモヤモヤが解消されていなくて、
そのあとまたすぐに加害してしまうパターンが多いので、気持ちを切り変えてあげると良いです。
話を聞いてくれない時
- 目を逸らしたりふざけたり無視したりしてても聞いている
- 要点を簡潔に伝える
怒られた時に目をそらすのは、実は当たり前の反応なんです。
怒られる時にストレスを感じているのに、さらに怒ってくる相手と目線を合わせなきゃいけないのはもっとストレスで、
目をそらしちゃうのは自然な反応らしいです。(どこかで聞いたことがあります)
怒られる!と思って初めからシャットアウトしてる場合もあります。
でもそれは、悪いことをしたという自覚があるから故の行動。よくわかっている証拠です。
でも、大体は聞いてます!
なので大丈夫、そのまま簡潔に話してください。
(どれだけ長く話しても無駄です。だって聞きたくないんだから。)
あ、でも、サラッと終わらせるかどうかは加害の程度によります!
まあ…注意してる側からしたら、話はちゃんと聞いて!!!!って余計イライラするんですけどね。(笑)
うまくいかない時
どんなに良い関わりしても、効果が見えてくるのは数週間後です!!!
なので、すぐにうまくいかなくても全然大丈夫。
不毛に見えるけど、それを続けることが大事です!
伝わっていないように見えて、ちゃんと子どもに届いてますよ!
子育てって、結果が見えるのに少し時間がかかりますよね。
でも時間が経てば、ちゃんと効果が見えてきますよね。
それと同じです!
根気強く関わるしかない…!です。
気長に待ちましょう!!
まとめ
ここまで色々書いてきましたが、
このブログを読んでくださっている方々は、みんな子どもに対して真剣に向き合っている立派な保護者さんたちだと思います。
あまり気負いすぎずに、ポイントだけ抑えてあとはゆるゆるやっていきましょう〜!
- 頭ごなしにダメと言わない
- しっかり思いを聞く
- 加害せずに済む方法の提示
次回は、関わり方の例についてです!
↓次回はこちら↓
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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